今回はロシアのビザ取得方法を体験をもとに、わかりやすく伝えます。
2018年には「FIFAワールドカップ」が開催されることで注目を集めていますが、
近いようで、中々日本人にとって行く機会の少ないロシア。
アエロフロート航空などを使ってモスクワ経由でヨーロッパへ行く方も、モスクワでは入国せずトランジットだけと言う方も多いのではないでしょうか?
ロシアに入国するにはビザが必要です。
それも、アメリカのESTAのように電子申請でできるものではなく、大使館まで行ってビザを取得する必要があります。(申請と受取の計2回)
このことを理由にロシアへの入国を諦めた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、モスクワを始めサンクトペテルブルクなど魅力的な街がロシアにはあります。
旅行会社に頼むと手数料1万円前後と高くつくし、自分で申請したいという方は、ぜひご参照ください!
取得すべきロシアのビザの種類は?
- 通過ビザ
ロシアへの滞在が(空路による入国で)72時間以内の場合は、通過ビザの取得で十分です。
シングルビザは1回の入国が可能、ダブルビザの場合は1度の申請で2回の入国が可能となります。
モスクワの乗り換えで、短時間(3日以内)の観光を楽しむ場合は通貨ビザが便利です。
このブログの説明に沿って手続きをすれば、取得はそれほど難しくありません。
通過ビザの取得方法は後ほど詳しく解説します!
- 観光ビザ
観光ビザでは、30日以内のロシア滞在が可能となります。
通過ビザの滞在上限である72時間(3日)以上、観光で滞在する場合はこちらのビザの取得が必要です。
現地旅行会社の発行したバウチャーが必要だったりと、通過ビザより取得のハードルが少し高くなりますが、個人で手続きすることも可能です。
こちらは取得したことがないので、他の方のブログ等をご参照ください。
その他にも、目的にあわせて業務ビザや留学ビザの取得が可能ですが、このブログでは詳細を割愛させていただきます。
通過ビザの取得手順は?
ビザの取得に必要な手順について順を追って説明します。
1 ロシア行き航空券の取得
ビザの取得には、ロシアへの出入国を証明する航空券(Eチケットや予約証明書)が必要です。
まずは、旅程を決めて航空券を予約しましょう。
直前の予約変更や遅延等に旅程の変更があっても、ビザの有効期間内であれば入国できますのでご安心ください。
2 事前の電子申請
- まずは、ロシア領事局のホームページにアクセスします。
アクセスはこちら⇒https://visa.kdmid.ru/
HPは日本語に対応していますが、電子申請の入力フォームは英語またはロシア語となっています。
今回は英語での入力手順をご紹介します。
- 新申請書を記入
この情報を読みましたにチェックを入れ、新申請書を記入するを選択。
パスワードの入力
任意のパスワードを入力し、送信を選択。
申請書の申し込み番号が作成されます。
申し込み番号をメモし、必要に応じて印刷してください。
その後に次へを選択。
査証の情報ア~クの入力。
ウ、エ=TRANSIT(通過)
オ=TRANSIT TRI(通過2)
オは入国が1回のみの場合はシングル、行きと帰りなど2回入国する場合はダブルを選択します。
キとクの出入国日時は、実際には飛行機が遅れて申請通りにならないことも想定されますが、ビザの有効期間内であれば問題ありません。
個人的な情報ケ~ソの入力。
パスポートの記載と同様に入力します。
旅券情報タ~ツの入力。
訪問の情報テ~ニの入力。
連絡先とそな他(その他)の情報ヌ~フの入力。
*のない箇所は任意ですので入力しなくても大丈夫です。
住所は「〒100-0014東京都千代田区永田町1234」の場合
「1234, Nagatacho , Chiyoda-ku, Tokyo, 100-0014, Japan」となります。
査証申請先の入力。
のいずれか、最寄の領事館を選択してください。
電子申請用紙の印刷。
ここまできたら入力は終了です。
電子申請用紙を印刷してください。
PDFで保存することもできます。
- 電子申請用紙に顔写真を貼り、署名をする。
写真は、パスポート用のサイズ4,5х3,5cmを貼ってください。
パスポート同様、サングラスや帽子をつけた状態は不可です。
3 領事館への申請
①持ち物
・パスポート(申請するビザの出国期限より6ヶ月以上の有効期限)
・電子申請用紙(顔写真、署名入りのもの)
・航空券(Eチケットのコピー可)
②申請手数料
・3営業日以内 :10,000円
・4~10営業日 : 4,000円
・10営業日以上 : 無料
急いで発行してもらう場合には手数料がかかりますが、10営業日以上待てる場合は手数料は無料です。
③申請場所
申請の窓口は申請用紙に入力した上記の領事部、領事館(分館)のいずれかです。
今回は東京の在日ロシア連邦大使館領事部での申請を例に説明します。
④受付時間
平日の9:30~12:30
ただし、日本の祝日であってもロシアの祝日でない日は申請が可能です。
逆にロシアの祝日となる日は、日本の平日であっても領事館は休館となりますのでご注意ください。
※ロシアの祝日
1月1~8日(新年休暇、ロシア正教クリスマス)
2月23日(祖国防衛の日)
3月8日(国際婦人デー)
5月1日(春と労働の祝日)、9日(戦勝記念日)
6月12日(ロシアの日)
11月4日(民族統一の日)
祝日が土日に重なる場合は、次の月曜日が振替休日となります。
⑤在日ロシア連邦大使館領事部での申請
最寄り駅は、神谷町、麻布十番、六本木一丁目などです。
こちらの大使館の入口ではなく
こちらの小さな門が領事部の入口です。
大使館の門より右側にあります。
平日の9:30前の様子。
旅行代理店の方で混雑することが多いので、早めの時間に到着することをおすすめします。
(写真はビザの受取の際に訪れた時の様子)
私が申請に行ったのは日本の祝日でしたが、8割以上は旅行代理店の方で、大量のパスポートを抱えて申請に来られていました。
門を入ったら右へ進みます。
一度外に出て、喫煙所を通ります。
領事部の中に入ると
整理券の発券機があります。
受付番号の印字された紙を受け取り順番を待ちます。
待合スペースには、はさみやのりもあるので、待ち時間に顔写真を貼ることもできます。
モニターに受付番号が表示されたら
金髪の美女(たぶん)のいる窓口で申請書類を提出し、受付の控え(黄色い紙切れ)を受け取ります。
指定日以降に、この控えと引き換えにビザの貼られたパスポートを受け取ることができます。
時間のある時に、ビザを受け取りに行きましょう。
パスポートにこのようなビザが貼られて帰ってきます。
顔写真は貼られていません。
これで、無事にモスクワに入国することができました!
まとめ
ロシアのビザの申請は少し面倒ですが、この記事を見ればスムーズに申請できると思います。
少しでも費用を抑えたい方、領事館に行くことができる方はぜひチャレンジしてみてください!!
自力でのビザ申請を紹介しましたが、領事館が遠い方や平日に中々休み(申請、受取の2回)が取れない方は、旅行代理店に依頼するのもありだと思います。
自分にあった方法でビザを取得して、ロシアへの旅を楽しんでください。